看護師に向く人

看護師のやりがいは、なんといっても患者さんの回復です。

そして、「ありがとう」と笑顔で退院されるときが、看護師として最もやっていてよかったと感じる時であり、それがあるからつらい看護師としての仕事も続けていけると言っても過言ではないでしょう。

看護師の仕事は、患者さんの命と接しています。

ですから当然、落ち込むこともあるでしょうし、つらくなることもあります。

また看護師自身のミスによって取り返しのつかないような事態に発展してしまうことさえあります。

そのようなリスクの高い仕事にもかかわらず、看護師の仕事を続けていけるというのは、患者さんから命の素晴らしさと強さを教えてもらった時や、看護師として命の近くにいるからこそ感じられる、そのたくましさを知ったりした時なのでしょう。

看護師の仕事内容は、それだけでも人の役に立てる仕事内容です。

患者さんの回復のための仕事なのですから、言われたことを正確にこなしていくだけでも、十分看護師として患者さんの回復を援助していることになります。

そういった人の役に立てることというのも十分に看護師の仕事としてのやりがいになることでしょうが、そのうえ、患者さんに「ありがとう」と感謝してもらえるのは、とてもうれしいことですね。

ただ、そういう意味でも看護師の仕事には求められる性格というものがあります。

例えば、1つの大きなミスをしてしまった時に、それをいつまでもくよくよと引きずっていて、他の患者さんに影響が出てしまうようでは看護師としてよい仕事をしているとは言えません。

失敗をしてしまったとしても、それをばねにして次は失敗をしないという強い気持ちを持って前に進んでいくことが、看護師として望まれていることになります。

さらに次の失敗をしないというだけでなく、そのミスや失敗から学ぶことができれば、もっと素晴らしい看護師となれることでしょう。

1つの失敗に対して感情的に反応し過ぎてしまわず、「なぜそのようなことが起きてしまったのか」「どうすれば防ぐことができたのか」「今後どう生かすことができるか」ということまで冷静に考えられれば、看護師として次の段階へと一歩階段を上ることができるでしょう。

そうして失敗を積み重ねていった看護師は、将来的には非常に信頼のできる、頼りがいのある看護師となれることだと思います。

一方で、看護師の仕事に向かない方というのもいらっしゃるようです。

看護師と気の持ちよう

看護の仕事は、なんといっても患者さんが回復するように、身体的にも心理的にも、家族としても支えていくことです。

ですから、例えば一つの失敗にいつまでもくよくよとして患者さんを支えられず、家族も支えられなかったら、看護師の仕事が果たせません。

また患者さんの病状や現状に沿った看護をするのではなく、看護師自身の看護の方法や看護に対する考えを患者さんに押し付けるのも、看護師としては向いていない方と言えるかもしれません。

患者さんに媚びるのではなく、患者さんの病状や現状に即したうえで、それを理解し、患者さんの支えになれるような接し方をしていくことができたら、きっと理想の看護師となれることでしょう。

そしてもう1つ看護師として重要なことに、素直さというものがあります。

医師の言葉や先輩看護師の言葉を素直に聞け、それを看護師としての仕事に生かすことができるというのも重要な看護師の性格です。

その素直さは、きっと患者さんにも通じ、患者さんとの間で信頼関係を築く基礎ともなることでしょう。

こういった関係性の上で、看護師はより良い看護ができていくのかもしれません。

看護師というのは、きついけれどもやりがいのある仕事です。

そのやりがいは結果として得られるものであって、それを得るために看護師になっているわけではありません。

ありがとうということばかりを求めてしまうと、看護師の最も大切な、患者さんの回復を支援するという過程がなおざりにされてしまうこともあります。

看護師として、大いにやりがいを感じられるような向上心と素直さを、常に持ち合わせていきたいものです。